効果の高い歯磨きはタイミング重視

歯磨きの目的

歯ブラシを用いた歯磨きの目的は、虫歯や歯周病の原因になるプラーク(歯垢)を除去することです。
プラークとは歯の表面に付着した食べ物のカスに細菌が繁殖したものです。
1㎎のプラークには1億以上の細菌が潜んでいるといいます。
本来、口腔内の細菌の多くは唾液により洗い流されますが、唾液が流れにくい部分や、唾液の量が少ないと、繁殖してしまいます。
食べ終わったらすぐにブラシで落としたいところですが、口の中が酸性に傾いており、実は歯が傷つきやすい状況です。
そのため、食後、30分ほど時間をおいてから磨いた方が歯のためには優しいでしょう。
しかしながら、朝のあわただしい時に食後30分置いてからの歯磨きは難しいことが多いです。
また、睡眠中は唾液の分泌が減り、口の中の細菌の繁殖が活発化していますので、朝は起床した時に歯磨きをすることの方が効果的といわれています。

歯磨きの回数

一日のうち何回も大雑把に歯磨きするよりも、一回でもよいので、時間をかけ、磨き残しが無いように丁寧に磨いた方が効果は高いです。
たとえ虫歯予防に効果の高いフッ素配合の歯磨き粉を使用したとしても、充分にブラッシングできなければ、爽快感は得られますが、プラークを落とすという目的の達成効果は低いでしょう。
比較的時間の取りやすい夜の歯磨きは時間をかけて行うのが効果的です。
歯ブラシに歯磨き粉を付けずに、プラークのたまりやすい歯と歯茎の境目部分に45~90度に立てたブラシをあて、細かく動かしながら、1~2本ずつ磨いていきます。
表側が終わったら裏側も磨いていきましょう。
一通り終わったら、フッ素配合の歯磨き粉を付けて、隅々まで磨いた後、口をすすぎます。
この時、何度もすすぐと、せっかくのフッ素を洗い流してしまうことになり、また、唾液の減少の原因にもなるので、お猪口一杯程度の水で20秒ゆすぐ程度で充分です。


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